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卒業生 鈴木 陽選手 インタビュー

所沢校出身、U20 日本代表経験のある鈴木 陽選手にサッカーを始めたきっかけや、明光サッカースクールでのトレーニング等についてお話いただきました!

 

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■プロフィール■

ジョカーレFC→浦和レッズレディースJrユース→開志学園ジャパンサッカーカレッジ
→ブラジル留学(FOZ CATARATAS FC)→AC長野パルセイロ・シュヴェスター→
元U20日本代表
中学3年生時(2014年10月~2015年3月)に明光サッカースクール所沢校に所属。
Twitter:@HaruhiFootball 
Instagram:haruhi.ronaldinho

 

 

――  : サッカーを始めたきっかけ何ですか?

鈴木 : 2人の兄がやっていて、4、5歳の頃に、一緒にやり始めたのがきっかけです。楽しくて、やりたくて仕方ありませんでした。小学生の時に地元のチーム(ジョカーレFC)に入って、小学4年生の時にプロになるっていうのを目標としてやっていました。中学では、Jビレッジに入りたくて、そこに入るために頑張ってきましたが、二次試験で落ちてしまいました。自分の中ではそれが全てでやってきたので、落ち込みすぎてサッカーを辞めそうになりました。ボールも触らない、練習も行かない日々が1ヶ月くらい続きました。でも、やっぱりサッカーが好きで、その時のチームのコーチに勧められてレッズのセレクション受けたら、すぐ受かりました。でも受かったけど、なんかもう行きたくないみたいな。Jビレッジに行けないなら男子チームでやるぐらいに思っていましたが、男子チームだと公式戦に出られないんですよ。コーチから女子チームに入ってちゃんと試合に出た方がいいよと言われて、レッズに3年間行きました。中学3年生の時に、行き詰ったというか、サッカーがうまくいかなくて、悩むことが多くなりました。その時に、小学生の時に同じチームだった子に明光のことを教えてもらいました。

―― : 中3の頃に明光サッカースクールに通われましたが、いかがでしたか?

鈴木 : レッズの練習もあって毎週木曜日だけしか通えませんでした。毛塚さんに見てもらい、ずっとリフティングをしていました。明光入る前は100回もできなくて、すごく苦手で、苦手というか好きじゃなくて。全然できなくて、ずっとやっていましたね(笑)。だからみんながキック&トラップとかしている間にずっと端っこでリフティングやっていて、ゲームになったらゲームだけみたいな感じでした。

―― : 明光サッカースクールに通って良かった点は何ですか?

鈴木 : 私の中でのサッカーへの価値観、私になかった利き足という信念が出来ました。それが出来たことがとても大きいです。その前までは、代表に入り、世界一になるという目標があったんですけど、その他に海外に行きたいとか、もっといろいろなことを知りたいっていうことを強く思うようになりました。明光に来たことによって自分の中での可能性が無限大になったというか、ただ漠然と見ていたものが的確になるじゃないですけど、正しいことをすればこうなるみたいなものも分かるし、確実に自分の中でうまくなっているという感覚があったのは間違いなかったので、自分のまわりがどうとかよりは自分はこれを信じてやるっていうのがすごくありました。

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―― : サッカーへの取り組み方・考え方が、変わりましたか?

鈴木 : 変りましたね。明光に通いながら、レッズに通っていた時期が一番成長できたと思います。明光では技術的な部分と心の部分を鍛えて、それをレッズでは高いレベルの試合で試すことが出来て、この時期は出来なかったことがどんどん出来るようになっていくことが短い期間でたくさんありました。すごくいい期間で、タイミング的にもすごく良かったなと思います。でも、その時は泣きながらリフティングするぐらいきつかったです。それでもやはり自分の中で叶えたい目標があったし、無駄じゃないっていうか自分の為になるっていうのは分かっていたことだったので乗り越えられたし、頑張れたんだなと思います。

―― : その頃の目標は何でしたか?

鈴木 : その頃はもう日本代表とか思ってなくて、もうその頃くらいには何でもいいので世界一になりたいと思っていました。バロンドールでも、ワールドカップでも、チャンピオンズリーグとかでもよくて、何か世界一になりたいと思っていましたし、今も思っています。

―― : 当時のコーチの印象はどうでしたか?

鈴木 : その時、檜垣コーチのクラスには行けなくて一緒にはやってないです。でもその時は怖いというか厳しいじゃないですけど、でもたまにふざけたりするじゃないですか。だからそこがまだあの頃は掴めなかったですけど(笑)。毛塚コーチはすごく核心をついてくるじゃないですけど、大事なところをビシっと。口数は多くないですけど、一つ一つの言葉に重みがあるというか。厳しさはありましたけど、でも絶対に選手のモチベーションを上げてくれました。だからモチベーションを落とさずにできたなと思います。

―― : 明光サッカースクールでのトレーニングは、その後のサッカーにはどのように活かされていますか?

鈴木 : 私のサッカーの軸でもある利き足なので、言ったら全てじゃないでしょうか。どうしたら良いか分からなくなり、サッカーが嫌いになりそうなぐらい悩んだことがあったんです。高校の時も長野にいた時も、迷ったら必ずコーチの教えに辿り着くっていうか、リフティングとか自分で感覚を取り戻していけば何か分かってくる部分があります。近くで見てもらってなくても助けられるじゃないですけど、すごくそこが軸になっています。

―― : 怪我から回復されて、いま体調はいかがですか?

鈴木 : 体調はバッチリです。もう、ほんとウズウズしています。でも、けがの時期はつらかったですね。ケガしている時よりも出来るようになった時がつらいですね。ケガしている時は分からないんですよ、自分がどれだけ落ちているかって。最初は、ボール蹴るのが、どれだけ落ちているのか、怖かったです。最初は「あぁ~やっぱ蹴れないな~」っていうのがあるんですけど、途中からだんだんできない自分を受け入れるのが辛くて、その受け入れるまですごい時間がかかりました。いい状態の時の自分のイメージがあって、それと現実とのこのギャップがかなりありました。監督とかスタッフからも「ここはこうしろ」「今のはこうこう」とか言われるけど、自分の中では分かっているけど出来ないとか、自分の中ではこうしたかったけど、なんか体が動かないとか、技術がっていうのもあって自分だけの気持ちじゃなくて外からも言われるし、すごく落ち込みました。でも乗り越えましたね。チームから求められるものが変ったから、自分が出来ることとかやることも少しは変わりました。すごく競るようになって、ケガする前はそこまでだったんですけど、少し変わった部分もあったんですけど、でも違った形で点を取れたり、戻ったかな~って思いますね。

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―― : 最後に生徒にメッセージをお願いいたします。

鈴木 : 一番大事なことは、自分自身とどれだけ向き合えるかっていうことだと思います。何よりもつらいことだし、きついことっていうのも分かるし、私も今でも自分と向き合うのって怖いし、嫌なんです。でもやっぱり自分と向き合うことってすごく大事で、自分が例えばリフティング1000回やるとか目標を立てて、それをいつまでにどういう風に努力してやるのかっていうのがすごく大事です。そこで自分に勝てなかったらこれから先も負け続けると思います。
あとはイメージすることです。自分がどういう風になりたくて、この練習は自分をどうする為に必要か。その練習一つ一つ、ボールのワンタッチワンタッチ全てに意味があることなので、それを本当に自分がプロになる為にどう自分が意識して固めていけるかだと思うので、本当にワンタッチワンタッチ無駄にしないでで、やっぱりそのワンタッチワンタッチを極める為に自分自身と向き合って欲しいなと思います。

――ありがとうございました!